2025年6月20日、神戸市で行われた第121回日本精神神経学会学術総会において、ムーンショット型研究開発事業目標9「子ども・若者の虐待・抑うつ・自殺ゼロ化社会」のアウトリーチの一環として、学術シンポジウム「子ども・若者の虐待・うつ・自殺を巡るケアの未来」を開催しました

本シンポジウムは、子ども・若者期の逆境体験が精神疾患や自殺リスクに及ぼす影響について、基礎研究から臨床、社会実装、倫理までを横断的に議論することを目的として企画しました。当日は、本プロジェクトの研究開発に関わる研究者(菱本PM、大塚PI、宮崎PI、寺田PI、標葉PI)を含む多様な専門家が登壇し、医療・研究分野の専門家約250名とともに子ども・若者のメンタルヘルスに対する学際的研究と社会実装の重要性について、理解を深める機会となりました。
主な講演・議論のポイント
- 子ども・若者における虐待、うつ、自殺の現状と、医療・教育・地域が直面している課題
- 逆境体験(ACE)が精神疾患や自殺リスクを高める生物学的・心理学的メカニズム
- ゲノム・エピゲノム指標(テロメア長、エピゲノム年齢等)を用いたリスク評価や回復可能性の検討
- AMPA受容体PETを用いた、逆境体験の脳内変化の可視化と新規バイオマーカーの可能性
- ウェアラブルセンサーやAIを活用した、本人の受容性に配慮したケア・介入技術の開発
- 生体情報やAI技術を社会実装する際の倫理的・法的・社会的課題(ELSI)とガバナンスの在り方 など
登壇者(敬称略)
- 菱本 明豊(神戸大学大学院 医学研究科・教授/シンポジウムコーディネーター)
- 辻井 農亜(富山大学附属病院・教授)
- 大塚 郁夫(神戸大学大学院 医学研究科・准教授)
- 宮﨑 智之(横浜市立大学 研究・産学連携推進センター・教授)
- 寺田 努(神戸大学大学院 工学研究科・教授)
- 標葉 隆馬(慶應義塾大学 メディアデザイン研究科・准教授)
※詳細は、本ページに掲載のレポートをご覧ください。